鈴木東♂×浜錦♀の仔引き 珠錦復元計画始動!

みなさんこんにちは、鈴木東錦の真髄です。2月上旬は色々とあり少々ドタバタしていたのですが、先週無事山梨に戻ってきました。

どれくらいバタバタしていたかって?そりゃあ…フェリーで半日かけて北海道苫小牧港から、茨城の大洗港に着き、そこから車で200km近くを2時間以上かけて高速道路を走り、山梨のアパートに着いたってのに、なぜか次の日の夜には緊急の用事で飛行機で札幌に戻ってたんですよ…。

いやホント大変だった…。そんなわけで山梨に戻ってきたのですが、久しぶりにカラッとした青空を見た気がします。

一ヵ月半札幌にいたのですが、あちらは雪が降ろうが降らまいがほとんどの日が曇り空ですからね…。青空なんてこんな毎日見れませんでしたよ…。

それでは今回の記事のお話に行きたいと思います。
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↑11月中旬頃に、浜錦同士の仔引きついでにこの組み合わせも試行してみました。まあいつも通り雄は精子の量が足りないし、雌は元々いつも一度に出す卵の量が少なく、しかも雄の浜錦との交配でほとんど出し切ったところから始めたので、正直この時点では受精していればラッキー程度にしか考えていませんでした。

3腹目の浜錦の卵と一緒にしていたので、稚魚が成長し、鱗が出来始めて普通隣か透明鱗であるかの区別が出来るまで、居るかどうか分からないという状況になっていました。そしてある程度のサイズになり・・・↓
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↑元々の数は、選別前でもこの倍程度しかいませんでしたが、普通鱗とモザイク透明鱗個体がそれぞれ出てきました。

今のところ、3回仔引きしても浜錦同士で普通鱗以外は0%だし、この写真の普通鱗個体は体型が鈴木東の特徴がよく出ており、浜錦の稚魚とは似ても似つかないので疑いようがありません。
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↑少々分かりづらいですが、肉瘤の発達が見られます。ここから1尾ずつ横見を撮ったので見ていきたいと思います↓
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↑成長力、肉瘤の発達ともに一番手です。問題は色彩でしょうか…。少なからずあった尾びれの黒斑もほとんど抜け落ちて、将来的にほぼ白一色になると思われます。
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↑全体のバランスは良好ですが、尾が少々平付き気味なのが気になります。色彩は、キャリコ×褪色して赤色になる普通鱗の交配によって出る典型です。最近赤色が日増しに強くなり、尾に少々見られる黒斑も大分抜け落ちてきました。
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↑尾の形状はこの個体が一番かもしれません。もう少し肉瘤が出てきてほしいところです。身体全体に少々黒斑が見られ、これが維持されて後天的に増えてくれる様であれば、F1にしてキャリコ形質を獲得していると判断し、種親候補に抜擢になるかもしれません。

見たところ、大半が浜錦の通常とパール鱗の中間の鱗の、さらに中間のような雰囲気を醸し出しており、この辺は以前の鈴木東♂×キャリコ高頭パールの時の稚魚の鱗と煮たような結果になっていると思われます。
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↑ちょっとサイズが足りないですが、肉瘤の発達は悪くありません。最終的には赤が強くなり、いかにも黒は抜け落ちて桜色に近いものになりそうな雰囲気を持っています。あと口が変形してしゃくれてクッキングパパみたいになってます。
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↑尾の左部分が持ち上がりすぎており、これが原因で今後泳ぎに支障が出る様であればハネになるかもしれません。ただ今回は母数があまりにも少なすぎるため、その辺の見極めも慎重にいきたいところです。
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↑大半が背中から頭にかけて赤が出ており腹回りが白く、逆に背中頭周りが白色で腹回りだけが赤いものは見られないですね。皆似たような色彩の位置関係には、形質的な何かががあるかもしれません。
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↑特に目立った欠点は見られないので、このまま無事にいってほしいところ…←特に褒めるところ無い個体はこんなコメントや先ほどの色が云々と個体以外のお話をするかもしれませんw
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↑それぞれどちらも肉瘤がほとんど発達していないのが気になります…。このまま褪色せず黒いままなら、それだけで種親としての価値があるとは思うのですが、仔引きの段階のときもこの頭のままなら、それが稚魚に重たい影響をもたらすかもしれません…。

結果としては概ね予想通りでした。

色彩は、今までの褪色した普通鱗×モザイク透明鱗の交配で作り出せる、桜色のモザイク透明鱗と普通鱗(まだ褪色するかしないか不明。1年様子見)で想定の範囲内です。

体型は、数が少ないので比率が出せませんが、鈴木東寄り、中間型、浜錦寄りのものがそれぞれ出たと思います。

今回の評価点は、鈴木東×キャリコ高頭パールの交配ではほぼ見られなかった肉瘤の発達が、早い段階で見られたことだと思います。
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↑半年以上育ててもこんな頭じゃねぇ…。

それにしても少し不思議なことが。前述した組み合わせだとダメだったのに、過去の鈴木東♂×地金♀では肉瘤が発達した個体が複数見られたのは何故なんでしょうね…。
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↑何度かこのブログで載せている、かれこれ5,6年前に鈴木東♂×地金で出来た個体です。F1で地金体型に、尾は鈴木東のものを切れ込み深く縦に持ち上げ、頭は鈴木東の肉瘤を持っています。

地金♀にあって、キャリコ高頭パールには無い何かしらの劣性形質によって、鈴木東の頭が強く出たということなんでしょうか。
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↑画質が悪いですが、こちらは地金♂×鈴木東♀で逆の性別で、肉瘤はあるものと無いものそれぞれが出ました。体型は先ほどのものとは似ても似つかず東錦が強く出ていると思います。

肉瘤一つですら、どういった遺伝のしかたをするのかもうさっぱりですね。少なくとも、肉瘤の無いものと交配すると劣化して、さらにそこから無いものと交配すると完全に無くなることは分かってきてるんですけどね。

東海錦♂×エゾアズマ(仮)(地金♂×鈴木東♀)の交配では肉瘤出ませんでしたし…。

今回の記事のお話に戻りますが、今のところ稚魚の肉瘤の形状は、水泡状に出ているように見られ、浜錦の肉瘤遺伝の強さが窺えるので、このまま成長してくれれば、ここからまた珠錦復元計画が進むかもしれません。

目標は、浜錦の肉瘤と体型に鈴木東錦の色彩、あわよくばパール鱗です。この最後のあわよくばが一番難しそう…。

それでは今回の記事の更新、ここで完了したいと思います。次の更新は、「パール系」か「その他・交配してみたもの」のどちらかを近日中にしたいと思っています。それでは以上、鈴木東錦の真髄でした☆
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水泡眼の水泡再生の考察

みなさんこんにちは、鈴木東錦の神髄です。実は今回の記事を更新する前に、少し困ったことになっていました。

何て言えばいいんでしょうね…何かを得るにはそれと同等の対価を払わなければならない…っというような凄まじいバグ?仕様?みたいな現象が起こり、今回の前の記事が正常に更新できなくなっていました。

簡潔にお話しすると、記事を更新してブログに反映させると、何故か一つ前、二つ前の記事が消滅し、肝心な更新した記事も途中から文章が実際ものと大きく異なり、三色東海錦のお話をしていたはずなのに急に寿恵廣錦云々という文章になり、文章も途中でブツっと切れているという言うなれば…。

ああもうこれ滅茶苦茶だよ!

という悲惨なことになっていました…。そのため一度記事を引っ込めて、プレビューで何度も確認するという作業を何時間も繰り返し特定した原因とは…自分が過去にUPしたyoutubeの動画の埋め込みコードコピペ部分が、ぐちゃぐちゃになっていたことが判明しました。

そこを治したら無事解決した訳ではありますが、ここで思うことが…。たかが一つの記事の埋め込みコードコピペがおかしくなっただけで、二つの記事が表示されなくなるというような深刻な変化って起こるものなんでしょうか…。

これ治せなかったら、移転することも視野に入れてたくらいなので治ってよかった…。それでは今回のタイトル回収をやってきたいと思います。

…たぶん水泡眼のお話なんて、ブログ内では日本一大会で展示されていたものくらいしかしてなかったですよね…。

実は去年9月下旬、水泡眼を札幌の実家近くのホームセンターにて、セールが入って安売りされてたのを見かけ、状態が良くありませんでしたが、私好みでしかも値段も安いということでチャンスと考え購入しました。
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↑画質は悪いですが、購入当初のものです。2~3日間絶食+食塩浴+メチレンブルーで様子見中のものです。この時点であまり上手くいくと思ってはいなかったので、このままお蔵入りになることも十分に考えられるな…とブログには載せていませんでした。
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↑このプールは、去年7月に安く売られていたので購入したものです。この写真を撮影した当初は、東錦の稚魚たちが入っていましたが、後にそれを庭の池に移動し、親魚達の飼育水槽となりました。

水泡眼自体もわりとサイズがあるし2,3日薬浴したし、なんとかなるかな…と踏んでいた私の考えは甘かった…。
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↑うわーなんてこったい!!動きが鈍く、餌を上手く食べれていないのは気になっていましたがこれは酷い…。水泡は親魚達に突かれてしまったのか両方とも破れて萎み、さらに9月~10月の北海道の昼20~25℃、朝晩10~15℃という急激すぎる水温変化に身体がついていけなかったのか、出血斑も出ています。

このままじゃ間違いなく死ぬな…。少なくともこの状態だと10月に山梨へ戻る際に持って帰るのはまず無理だな…。と判断し、とりあえずこのままにしておく訳にもいかないので、室内のまだ小さい稚魚たちのいる60㎝水槽に移動しました。
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↑こちら、それから2か月後の私が札幌に戻ってきた12月下旬の時のものです。

破れた水泡が綺麗に再生してる…こんな身体ピカピカだったっけ…。

いやもう驚きましたよ…。兄に管理を任せていたのですが兄曰く「特に治療らしい治療は一切してない。むしろほとんど水換えもしてなくて餌だけやってほとんど放置してた」…なんて言うものですから…。
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↑その60㎝水槽、こんな環境なんですけど…まあ水質はすこぶる安定してますね。それにしても購入して一か月近くの貧弱さは何処へやら、泳ぎは非常にパワフルなものになり、餌を他の稚魚たち押しのけて食べる食べる…。
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↑一緒に泳がせているのは、去年仔引きして得た茶金♂×青東海錦♀の稚魚と…
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↑北海道金魚祭りの際に主催者である金子様から分けていただいたらんちゅうと土佐錦です。スペース不足に私の技術不足のため、大きく仕上げることができていません…。

茶金♂×青東海錦♀は、見ての通り雄の茶金の尾のすぼみ方が見事に遺伝してしまい、すべてすぼみ気味の茶金の四つ尾と東海錦の蝶尾の尾の中間型です…。一応ここから得られた仔同士で茶金、青東海錦、その中間型が得られる可能性は0ではないと思うので残してはいますが…。
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↑水泡眼のお話に戻りますが、これはこの記事を更新する前日に撮影したものです。もう一度破れて萎んてしまったものとは思えないレベルにまで再生しています。この個体についてですが、多少左右の水泡の大きさが違うことと、背中の先から頭にかけての部分が少し凸が出ているのが気になりますが、背なりも全体をみればそう気になるような大きな欠点も見られないと思います。

尾をしっかり持ち上げてまっすぐ泳げているのも好感が持てます。最近少しずつ長尾で水泡の大きいタイプが見られなくなってきたので、ここから仔引きできたら面白そうです。雌なので、雄のキャリコ水泡眼とかどこかで見つけられれば面白そうです。

さて今回は、よく耳にする「水泡眼の水泡は一度破れたら再生しない・元通りにはならない」について考えていきたいと思います。

まず今回のこの個体では見事再生しました。もう9割方元通りと言っても良いと思います。これだけでも良いデータです。圧倒的母数不足の試行回数不足なので絶対再生するだなんて言えませんが…。

おそらく激しい環境変化、さらに他の魚から突かれることによるストレスから解放されたことにプラス、60㎝水槽の青水の環境がマッチしたことが、自然治癒の促進になったのかもしれません。

主にこの水泡が萎む要因は二つ。他の魚に突かれるか何かしら尖ったものにぶつかり破れてしまうか、体調が悪くなり病気で萎んでしまうかです。ここでは後者について考えていきたいと思います。
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水泡眼の水泡は病気になると、外傷で破れた訳でなくても萎むことがあります。実はこの袋、眼球の角膜のみが肥大したものであり、中はリンパ液で満たされています。

このリンパ液は、最近再生医学なので注目されており、なんと細胞培養に使えるそうなのです。再生医学はとは、何かしらの理由で失われた器官を身体の持つ修復力で回復させるという考えのものです。

現在培養に魚の体液を使う方法が研究されていますが、これは体重の数%しか取れず、大量の魚の犠牲が必要になってしまいます。これが金魚の水泡眼の水泡内のリンパ液だと、体重の30%も取れます。しかも人の細胞を増殖させる効果が一般的に使われる牛の血清よりも高いそうなのです。

現在愛知県の水産試験場にて研究されていることで、注射器でリンパ液を吸い取っても一か月で再生し、同じ個体から何度も採取可能ということらしいです。

ここで私は

・何故病気で水泡が萎むのか…?

・リンパ液は細胞の培養に使える…?

上記二つのことから、病気に罹った際に、体内の細胞の破壊された部位に働きかけ修復し、消耗することにって水泡が萎むのではないか?と考えました。
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そうだとすれば、原因の病気が治り次第水泡も再生するでしょうし、自分の体の組織もリンパ液で再生できるとなれば、今回の私が購入した個体の、外傷性+病気で破れて萎んでしまった水泡も自力で再生できても不思議ではないと思います。

ちょっと考えが無理やりすぎるのも気になりますが、もう一つ気になることが…。

破れてしまってるときのリンパ液、外に漏れちゃってない…?破れてる間外の水と袋内の成分合流しちゃう訳だけど、感染症起こしたりしないの…?人間の水ぶくれ破くのと同じようなことが起こりそうな気がしますよね…。

ああ、水泡が萎む要因としてもう一つ、水泡内のリンパ液がウイルス感染起こし、内部の成分が変質することによって萎むという考えもできますね…。難しい…。

確か水ぶくれの中の水分は、滲出液という自然治癒を促進させる作用のある液体が入ってるんですよね。その事を考えると破かない方が良いそうで…。

ここまで小難しいことを書き綴ってきて、私自身も若干こんがらがってきていますが、愛知県の水産試験場で水泡眼の水泡が研究されていることから、基本的には水泡は再生すると考えてもよさそうです。ただし、破れた要因や損傷の度合いによっては元通りにならない、もしくは再生しないということもある、というのが今回の結論です。

身体の部位にもよりますが、人間だって大きく損傷・欠損してしまったらそう簡単には戻りません。少なくとも手足を切断するようなレベルだと生えてくることはまずありませんしね…。

最後に、水泡が再生しないと言われるその他の要因に若さや状態の良し悪しもあると考えられます。

人間の大人でもあるように、金魚も大人になれば基礎代謝が下がり、それが傷や尾の亀裂の治りの遅さに繋がったりするようで、年をとった個体は 尾や鱗の再生が生後1年未満、もしくは成長期の稚魚と比べて明らかに遅いように感じます。

つまり、年齢や状態の悪さによる治癒能力の衰えから、それが水泡が再生しないといわれる所以になりえるのではないか?と。成長期の稚魚ほど再生力も再生速度も早い?と考えるのは自然だと思います。

ここまで色々考察しましたが、何よりもとにかく試行回数・母数共に足りないのがね…。今いる水泡眼の袋意図的に破いて…をちょっとやってみたい気持ちがありますが、流石にそのダメージをのリスクが少しでもあることを考えると、やらないほうがいいよね…。

今回はここで記事の更新を完了したいと思います。前回の記事で短めにとか言ってた気がするけどべつにそんなことはなかったぜ!ちなみに今回の文章捻り出すのに4時間かかりました…。いつも文章作り出しは、自分の気の向くままに瞬発的にやってます。

次の更新カテゴリもその他・交配してみたものになると思います。それでは以上、鈴木東錦の神髄でした☆

三色(キャリコ)東海錦の出来・選別

みなさんこんにちは、鈴木東錦の神髄です。今年は例年より寒さが強い様で、現在札幌の実家に滞在していますが、部屋の窓を開けたベランダに冷凍赤虫をほとんど溶かすことなく保存できる程度には気温が低いです。

私は元々平均体温が37℃前後と高めで、さらに原因不明の代謝亢進もあるためか、体内で熱を作り出す機能が強いため、寒さに対しては滅法強いです。が、この感覚は私の家族内はおろか一般的にも理解されるはずもありません。

何故このお話をするかといいますと、とある誤解をよく耳にする為です。

よく本州の人から「北海道の人は寒さに強い」という声を聞くのですが、むしろ逆で北海道の人は寒さに弱い人が多かったりします。

本州では、元々の家々の作りや窓の厚みが北海道と大きく異なり、主に暑さや湿気対策のために風通しの良さを重視される傾向にあります。

なのでその風通しの良さから秋冬は室内が冷え込みやすく、室内でも厚着をしてしのぐことが多いように思います。

これが北海道の家々の場合だと、保温性を重視した造りで熱を逃がさないようにしているため、炬燵やストーブを使って数か所を暖めるよりも、ヒーター等をケチらずガンガン使い、部屋全体を20~25℃くらいまで暖めてしまおうという作戦になるのです。

一度温めてしまえばその保温性の高さから半袖短パン等の薄着でいても大して問題ないですしね。

こういった文化の違いで私は、北海道を出るまでは炬燵というものを見たことがありませんでした…。まあそんな普段から部屋全体をガンガン暖めてすぐに薄着になる北海道の人特有のスタイルを本州で貫こうとすると…。まあわかりますよね…。

これが北海道の人の真実です。結論としては、私のように寒さに強い人間は珍しく、むしろ寒さに弱い人のほうが多かったりします。

私は普段アパートにいるときは仔引きする予定が無い限り、空調なしで室温10~15℃くらいで生活していますが…。夏はもの凄く苦手なので5月下旬からはクーラーをケチりません。

そんなとある暑がりと北海道の寒さ事情のお話でした。と、ここからはスパッと話題を本題に戻し、三色東海錦制作のお話をしていきたいと思います。まずは種親の軽い解説を↓
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↑東海錦♂(3歳になっても褪色していないもの。兄弟は皆褪色済み)×エゾアズマ♀(仮)(地金♂×鈴木東♀によって得られた桜モザイク個体)の交配によって得られたものです。どちらも雄です。

後天的に黒斑が出始めてキャリコといえなくもないモザイク個体と、褪色しない普通鱗個体です。それぞれが浅葱や黒斑の劣性形質を少なからず引き出せている?と考えているものです。鈴木東孫世代なので可能性は無くは無いとね…。

↑この2尾の種親です。
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↑この2尾の雄に、浅葱色の出た北川辺金魚園様作の三色東海錦♀を仔引きに使いました。今回の仔引きでは、この個体がモザイク透明鱗なのか全透明鱗の括りに入るのかもはっきりし始めててきています。
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↑2016年11月中旬生まれです。まずここから分かることは、普通鱗が1尾も得られなかったことです。

もし雌の三色東海錦が、普通鱗と全透明鱗の中間型のモザイク透明鱗であるのなら、モザイク同士だと普1:モ2:全1の割合で普通鱗は少なからず出るはずで、普通鱗×モザイクだとそれぞれが1:1で得られるはずなのです。

つまり今回の2尾のそれぞれ普通鱗とモザイクの雄と交配し、普通鱗個体が1尾も得られなかったということは、雌の東海錦は全透明鱗形質である可能性が高いということです。

近々の更新で、さらにこの結論を濃厚にする結果の記事を軽くお話することになると思われます。

ちなみに雌が全透明鱗形質の場合だと、モザイク×全透明鱗はそれぞれ1:1、普通鱗×全透明鱗はすべてモザイク透明鱗が生まれます。

つまり普通鱗との仔はすべてモザイク、モザイクとの仔はモザイクと全透明鱗がそれぞれ得られたという結果に今回はなったということです。

それでは写真を挟みつつ、今回の三色東海錦(?)の出来についてお話していきたいと思います。まずは今回ハネ対象になってしまった個体のお話です。
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↑このハネ個体群だけに限らず、今回生まれてきた稚魚たちは、どれも少々尾に厚みが足りず柔らかすぎて、クシャっと崩れてしまうものが多いのが残念です。あと体型が丸く出たものが多いですね。この群の主なハネ要因は、成長遅れ、尾の致命的なヨレ・捲れです。

尾のヨレや捲れも技術一つで減らすことができるのなら、なんとかしたいものです。

一度捲れてしまうと、それは成長と共に強くなっていき、泳ぎに支障をきたすようになります。バランスの悪い泳ぎになれば、今度はそこから様々な疾患を起こしやすくなり、それが最終的には成長遅れや、正常な個体にも病気を蔓延させる原因になりえるのでハネなければなりません。
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↑こちらもハネですが、今回わりと丸手気味の体型のものが多い中で長手に出た個体です。各鰭に東海錦の蝶尾形質が出て丸みがあり、捲れが無ければもう少し長い目で見たいものですが、同時に周りより抜けて大きくなってしまっていたので、断腸の思いでハネることに…。
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↑こちらはセーフ個体群です。ちょっと赤が強かったり多少の欠点もあったりするものもいますが、現段階では致命的な欠点は見当たらないものです。
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↑こちらの群は、中でも種親の雌である北川辺金魚園様の三色東海錦によく似ているものです。現段階では浅葱が出そうな雰囲気の個体はいないですね…むしろオレンジとか出てきちゃってます。

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↑この3尾は、今回の交配における成功体です。黒斑がバランスよく配色され、背中にはうっすらではありますが浅葱色も見られます。尾が少々柔らかかったり、1尾口元が変形していたりと多少の欠点はありますが、出来は群を抜いています。

今後の成長で、黒斑が後天的に消えずに拡がりを見せる様でしたら、ちゃんとしたキャリコ形質といってもいいかもしれません。問題はここから何を交配するかなんですけどね…。

今のところいつになるかわかりませんが、鈴木東♂×地金♀で得られる褪色しない普通鱗個体の雌から体型と劣性因子、頑健さを持ってこようと思っています。地金体型を強く出した綺麗なキャリコの江戸地金が理想ですが、それは現実離れしているので…。
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↑今回の個体群の中で総合バランス1位個体です。少々尾が柔らかく、赤が強く出ているのが残念ですが、体質は強そうですし、何よりも現時点で発現している黒斑の出方に一番将来性の高さが伺えます。

綺麗なキャリコ柄になりそうな個体は、実はこの4,5倍以上いたのですが、どれも普通鱗方の雄の少しすぼみ気味な尾形が強く出てしまっており、ほとんどがここまでの段階でハネ対象になってしまいました…。

それでも色彩的には普通鱗方との交配の方が、かなり好感触が得られていたので、次機会があるのなら、尾形のしっかりした種親を探すか作り出すかしてやってみたいと思います。種親って大事です。
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↑最後に、画質は悪いですが少し面白い個体の紹介を。尾は柔らかすぎるしサイズも足りず、全体的に貧弱な印象を受ける個体ですが、地金に近い体型に見えないこともありません。

もう少し頭に丸みがあるとより地金に近づきそうです。どちらかというと頭のかたちだけ見たら琉金っぽくも見えますね。

まだまだ結論を出すには早すぎますが現時点での結果は、尾が柔らかく出すぎているのが気になるくらいで、体色的には母数が足りないのが残念ですが、わりと好感触を掴むことができました。最終的にここから無事に何尾残るかはわかりませんが、なんとかこの三色東海錦制作計画はしばらく続いていきそうです。

これにて今回の記事の更新を完了したいと思います。次の更新は、今週中にその他・及び交配したもののカテゴリで短めにいきたいと思います。それでは以上、鈴木東錦の神髄でした☆

東錦 今までで一番の出来 深刻なスペース不足

みなさんあけましておめでとうございます。鈴木東錦の神髄です。

現在札幌に戻ってきております。今年は雪の積もり始めがとても早いようで、2、3日で95㎝積もるという非常事態にもなりました。
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↑なにこれどうなってんの…なんて事わりと日常茶飯事です。雪山がある場所は普段は道路です。排雪仕事してくださいよ…。見通し悪いわすれ違うにも一苦労だわで悲惨ですよ…。これ家のすぐ近くなんですよ。

もちろんそんな状況FFの普通車を動かせるわけも無く、フェリーで札幌の実家までなんとか戻ってからは、自分の車を一度も動かすことが出来ていません。そろそろ周りの雪避けてエンジンかけたりしないとバッテリー的に良くないよね…。

年内に一つくらいは記事を更新したかったのですが、本州と違い雪も多いし空も曇りがちで、日差しがほとんど無いので良い写真が撮れず、結局年明けになってしまいました…。

どんな状況でもキレイに撮れる一眼レフがあればなぁ…ケータイじゃ限界があるんですよぉ!それでも最近のはやっぱりすごいですけどね。10年前、私が使用していたDocomoのP700iのガラケーとは、天と地ほどの差があります。

それでは本題の東錦の写真を掲載していきたいと思います。まずはモザイク透明鱗であるキャリコ組から↓
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↑もうどうやっても赤は出てしまうんですよね…。ほんとうに赤が一切入らないものは極めて貴重です。キャリコ組は、普通鱗組と比べると体型が丸く出たものが多いです。今回は尾形が優秀でいつもより良いものが残ってくれました。

エサのやり方や泳がせている水槽によってもこの辺はある程度変化するので、今年夏に池で泳がせればまた変わってくるかもしれません。

次に雌雄で分けてそれぞれ紹介したいと思います。まずは雄組↓
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↑少々体型が丸く出ているのが気になりますが、浅葱色の出かたが頭一つ抜けています。肉瘤の発達も良いものを持っています。尾に厚みもあるし、順調にいけば間違いなく種親として使用することになると思います。長手の普通鱗の雌と交配して上手いこと調節したいところです。
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↑体型的には一番好みですし、肉瘤の発達も今後期待できそうな頭をしています。浅葱色がもう少し強く出てくれたらもっと良いんですけどね。
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↑頭もしっかり鈴木東らしい出かたをしているし、体型も一番鈴木東にそっくりです。尾も非常に素直で癖がなく、全体を見ればかなり高水準に良いモノを持っている個体です。問題は赤色が少々強めに出ていることに浅葱色が弱いことと、成長力です…。他より一回り小さいです。

どこかで力強さを増して挽回してくれれば十分に種親になる資質を秘めているとは思います。
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↑全体的にいつもより肉瘤の発達が遅めな代わりに、前掛かりのよく付いた厚みのある尾を持った個体が多い気がします。次は雌組の紹介をしたいと思います。日差しが安定せず明るく撮れないので、時々フラッシュを焚いています↓
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↑前々から気になっているのですが、時々この写真をアップロードするファイル管理側が勝手に判断して、写真の向きを反転させたりしているのなんとかならないんでしょうか…。本当に酷い時は、時々1枚1枚こちらでgyazoを使ってサイズと向きを編集処理して作り直して再アップしています。

写真についてですが、雌組は全体的に肉瘤の発達が遅めで、雄と比べると頭の幅ががドカッと大きくずんぐりむっくりした個体が多いです。
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↑こちらはその中でもわりとスラッとした体型を持っていますが、流石に赤が強く背中に出ていてちょっと目を瞑れませんね…。尾に前掛かりはしっかりついてるし厚みもありますが…。近々の出品候補に挙がるかもしれません。

今回も深刻なスペース不足に悩まされていますが、それでも予備の種親も間に合っているので状況はそう悪くありません。

最終的には普通鱗とモザイク透明鱗でそれぞれ3~4尾残すくらいまで減らさないとならないと考えています。

失敗が一度許されるか許されないかくらいの世界ですが、それでも過密飼育によるストレスによる体調悪化のリスクや、水槽内部のフィルターの循環ペースを考慮すると、数を減らすしかないのです。
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↑尾は文句なし。ただ体型に長さが足りない…。もう少し鈴木東っぽいスマートさが出てきてほしいものです。

今回の群の親魚は、雄は関東アズマ(かなり長手)と鈴木東で、雌は普通鱗の鈴木東なので、こういう体型はあまり出ないと思っていたのですが…。水槽飼育だからなのかねぇ…。
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↑色は悪くないし肉瘤も出そうな頭をしています。何よりも目を引くのは尾びれ中央の切れ込みの深さです。これで雄だったら雌の地金との交配を考えたりするんですけどね。

ウチの雌地金早くお腹出来上がってくれ…。他の品種はガンガン成長して性成熟して産卵経験していくのに地金だけはいつまでも出来上がって来ない…一体どうすれば…。
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↑これ夏までは雄だと思ってたんだけどなぁ…。雌でした。今はお腹が柔らかく出来上がり、時々水槽内で追われては産卵をしているみたいです。

赤が多少出ているのはもやは共通の問題だし、それ以外だと肉瘤の発達の弱さ以外に特に大きな欠点も無く素直な個体なので、今年以降種親として使用する可能性がありそうです。
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↑尾に厚みと前掛かりがあり、その厚みの割に尾の使い方が柔らかく、少々赤が強いですが、体型に長さがありお腹周りもしっかりしています。頭がもう少し出てくると良いんですけどね。これは今回の雌組共通の問題ですが…。

キャリコ組の雌の紹介はここまでにして、次は普通鱗組の紹介を。今回一番の出来は普通鱗の雄組でした。
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↑こんなに優秀なのは初めてです…これを今後安定して出せたら万々歳。尾の厚みに前掛かりにしなやかさ、肉瘤の発達もまずまず。数はそう多くありませんが、将来性抜群な雰囲気を醸し出す個体が非常に多いです。まずは雄組の紹介を↓
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↑そうそうこんな感じの体型の個体を待ってたんですよ…。これがキャリコ組の方にももっと出てほしかったのですが…。
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↑雄はどれも、もう少し肉瘤が出てきてくれると良い感じになるなというくらいしか、今までウチで生まれてきた東錦たちの追随を許さないレベルの高さを感じます。肉瘤はどれも、頭より目の下のフンタンが先に発達し始めているのは非常に好感が持てます。
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↑中でも肉瘤が良い具合に発達し始めている個体です。雌の欠点を補ってくれるだけの余りある素質を感じます。

それにしても普通鱗の雄組に関する自分のコメントがどこか拙く感じる…。だってここまでケチつけにくい好みの個体出ることってなかなか無いんだもの…。

雄組はどれも、今後どこまで化けてくれるか楽しみで仕方のない個体ばかりです。次は雌組の掲載をしたいと思います。数も無いし、ほとんど個別で撮れてませんでした。
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↑丸いなぁ…。逆に言えば、頭も出始めているしそれ以外に特に気になるような欠点もないと思います。長手のキャリコの雄と交配してバランスが取れればいいんですけどね。やっぱりここからは丸手が出やすかったりするのでしょうか。

今年夏に成長して少し縦に伸びてもらってバランスよくなってくると良いんですけどね。実は種親に使えそうな普通鱗の雌ってこれしかいなかったりします…。もう1尾はちょっと・・・ね。
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↑僕はコイツをどうすればいいんだ!はい、見ての通りまったくと言って良いほど肉瘤がありません。ツルツル滑り台です。それ以外に特に大きな欠点はありません。

ただ一つの欠点があまりにも致命的すぎます…。鈴木東同士の交配でも、時々先祖返りか何かでこういった個体が出てくるんです。

もうこのサイズになってもここまで何も無いと、今後も肉瘤が出てくる可能性はほぼ無いと思って良いでしょう…。仮に肉瘤が出始めても、その時には他の個体がさらに良い発達を見せていると思います。その差は決して埋まらないでしょう…。

若干体高のある和金と琉金の中間型で褪色もしない…。尾はしっかり厚みのある四つ尾ではありますが…。ウチで種親としての活路は100%見出せないですね…。ただ品種としてはダメでも、魚としてはサイズもあるし、体質も強いので優秀ではあると思います。近々出品することになると思います。

ここまでのすべての東錦、実は現在一つの90㎝水槽ですべて飼いこんでるんですよ…。手作りの底面フィルターを作ったりしていますが、循環が全く間に合わずマッハで汚れるので、水換えペースは2、3日に半分~全部です…。

汲み置きするための水槽やスペースもありません…ツライ。

それでは今回の記事の更新これにて完了したいと思います。次の更新は東海錦か浜錦になると思います。それでは以上、鈴木東錦の神髄でした☆

戻し交配…?&寿恵廣錦の成長記録

みなさんこんにちは、鈴木東錦の真髄です。最近いよいよ冬が深まり森林の葉が落ち、深夜早朝も凍結が見られるようになってきました。

日中も日が当たらない場所は、水温もそんなに上がらず環境も安定するので、多少のリスクはありますがスペース確保のために、しばらく仔引きに使用する予定の無い親魚たちを、ベランダで冬眠させても良い頃かもしれません。

今回は良い話と悪い話があります…。

まずは良い話から。寿恵廣錦♂×三色東海錦♀(浅葱)による組み合わせで仔引きが出来ました。
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↑今年のウチのトップバッターの寿恵廣錦♂です。今年2月から今に至るまでの成長記録は後述します。
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↑安定の北川辺金魚園の三色東海錦♀(浅葱)です。もう今年産卵回数2桁はいってる、ウチで今まで購入・仔引き育成してきた雌の中でダントツに仔出しが良く、非常に良い仕事をしてくれてます。

「東海錦×寿恵廣錦が見たい」と数年前から兄の要望があり、それに応えるかたちでの仔引きです。今までやってこなかった理由としては、ウチの東海錦(普通鱗の更紗や素赤)と交配してしまうと、以下のことが予測されたからです。


・素赤、更紗と交配するとF1でキャリコ柄は得られにくい。最低でももう一代交配必要あり

・元々どちらも蝶尾をかけて作られたもので、蝶尾の持ち上がりが弱くなり劣化した個体が出るか、寿恵廣錦の劣化ができるかと考えていた。


そもそもの東海錦が、ウチにいるものだと体型はあくまで地金と蝶尾の中間型で、地金よりは多少落ちるので、ブリストル×地金で作られていった雅錦の劣化しか出来なくないか…?と考えていたのです。

そこで三色東海錦(浅葱)に光明が…。体型的にはウチの東海錦よりも蝶尾に近いものとなっていますが、色彩的には非常に良い物を持っており、寿恵廣錦と交配しても色だけは悪い結果にはならないのではないか?と。
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↑現在生後3週間くらいで、卵の量自体は少なかったのですが、驚異的受精率の高さでそこそこの数が残ってくれています。ブラインシュリンプ終了はあともう一回り大きくなってくれないと無理かな…。

この段階で分かっていることは、すべて尾が一本。つまり三色東海錦(浅葱)の蝶尾の尾が1尾も発現していないということです。この結果はまったく予測できていなかったわけではありません。

考えてもみれば、寿恵廣錦は元々ブリストル朱文金で、そこから尾の展開の角度が強く、中央の切れ込みが浅いものを選抜交配していって作られたものです。

その元のブリストル朱文金は、朱文金×蝶尾を繰り返し交配していったものと思われ、朱文金の吹流し尾に蝶尾の尾の太さと丸みをもたらしたものです。その証拠にブリストル同士で交配すると、稀に先祖返りで蝶尾の尾が出ます。

つまりブリストル朱文金の尾は、蝶尾と朱文金の中間型の形質ではありますが、四つ尾や三つ尾ではなく一本の尾の時点で吹流し尾寄りの形質であるわけですね。優性形質として出ても何ら不思議ではないということです。

さらに今回の交配相手は三色東海錦(浅葱色)♀。ウチの東海錦よりもさらに強く蝶尾の色の尾が引き出された個体なわけで…。

そこで行き着くこの交配の結論は…。

あれ?これただの戻し交配じゃね…?

おそらく今回の稚魚たち同士で交配すれば蝶尾形質は出てくると思います。戻し交配と考えれば尾もそんな劣化はしないはず…。

三色東海錦(浅葱)から蝶尾の出目形質も低確率で出るとは思いますが、さらに寿恵廣錦をかけているので出来る個体は、出目じゃないブリストルと蝶尾の中間体型のキャリコ蝶尾…?

…こりゃ迷走しそうだな…。まず今回生まれた固体群が少しは寿恵廣錦に近い尾形であってくれると多少は救われるのですが…。

仔引きの話はここまでにして、次は悪い話です。

前回のパールの記事にてどうしようも無いことになっていた穂竜ですが、ついに落ちてしまいました。

もう肝臓がダメになっていたのか何をやってもまるで効かず、病気の進行を止める事は出来ても、そこから良化せず体力も落ちていき、そこから何度も病気をぶり返すので、もう完全に治療を諦めて外で冬眠させてみることにしました。

もう良くならないし、それならせめて低水温で常在菌の活動も低下する環境で、様子見るほうが良いのではないかという判断です。

それから一週間後、ひっくり返らず底でじっとしており、そのまま冬眠したまま死んでいました。

元々かなり状態の悪い個体を一ヶ月以上にわたってもたせたのはまずまずの結果ではあったのですが、最後の二週間は延命処置みたいな状態で、もはや治療と呼べるものではないので微妙です。

今回のはヘルペスでもエラ病でも無い「超えられない壁のような何か」を感じましたね…。

最後に、一応寿恵廣錦の記事でもあるし、ウチで生まれ育ち、札幌と山梨を行き来繰り返して逞しく成長した先ほどの寿恵廣錦とその兄弟を紹介したいと思います。
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↑こちらは今年2月下旬です。
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↑こちらは4月中旬です。
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↑こちらは今年7月上旬です。この間の変化が一番凄いですね。

時々同じように寿恵廣錦を繁殖されている方のブログの写真や動画を見たりしていますが、みんなすごいの作るんですよね…。尾形だけならウチもそんなに負けている気はしないのですが、体型ではだいぶ負けてる気がします。

どうにも私の育成技術だと、身体をドカっとデカく太くすることはその気になれば出来るのですが、それに対し頭を小さくシュッと尖らせることができず、どうしても頭周りや顔周りのつくりまで大きく丸くなってしまうのです。

おそらく何かしら方法はあると思うので、これも次仔引きする際には研究課題となりそうです。
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↑1枚目と2枚目は昨日撮ったもので、3枚目と4枚目は二週間前に撮ったものです。何故1枚目と2枚目で日にち間隔があるかというと…。

…最近ケータイを手汗でショートさせてしまい、交換するまでの間しばらく使えなかったためです…。

この個体についてですが、ちょうど生後1年一ヶ月くらい。私の見込みどおりで、ウチで今まで何度か仔引きしてきた寿恵廣錦の中でダントツの仕上がりです。もうちょっと体高がほしいですが…。

背びれと尾の上下それぞれに亀裂があるのが残念ですが、大きな崩れは無いし、サイズも申し分なしで、追星もガッツリ出て精子の量も多く、何よりも今年の夏にヘルペス発症してヤバイことになっていたのですが、そこから見事生還したという素晴らしい実績を引っさげています。

そう、実は今年7月から8月にかけてヘルペス発症して寿恵廣錦大惨事だったんですよ…。今までブログにて紹介してきたうちの2尾落ちるくらいにはね…。

身体の黒ずみは、元々のキャリコ形質の開花もあるのですが、ヘルペス発症によってそこから病気の治りかけみたいな症状で出る黒斑もあります…。いやホントやばかった…。もちろん34℃の温度処理しましたよ…。

この寿恵廣錦を仔引きできずに死んだら鼻から脳味噌飛び出るかもしれません。結構前の記事では、3年前作った寿恵廣錦超えられるかなぁ…と自分で言ってましたが、流石にそこから多少技術はパワーアップして超える事が出来たと思います。

こんなのこれから先また作ることできるのかな…と、お気に入り個体が出来上がったときはいつも言ってますが、毎年言ってる辺り、シレッと毎年それぞれ別の種類で1尾くらいは作ってるんですよね。いつかそれを毎年100尾作れるようになりたいです。

…とまあ、この個体に対しての思い入れを熱く語りましたが、他個体も紹介しないとね…。
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↑こちらは4月中旬くらいのものです。口の変形に片方のエラまくれと、私の技術不足が露呈したもので…。それでも見るからに素質の溢れ出しを感じ取れるのでかなり期待していました。
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↑こちらの3枚は昨日撮ったものです。眼が少し飛び出気味な印象で、お顔の印象はあまり良いとは言えません。他にも色々問題があります。
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↑こちらは二週間前のものです。写真でも分かるとおり、尾の亀裂が酷いです。

尾のつくりが短く厚みがあるのはとても良かったのですが、厚みがありすぎて硬かったためか、ちょっとしたことですぐに亀裂が入り、その亀裂も深く完全に再生できず、この有様になってしまったのです。

こうならないように、こういう風に少し尾が固めな個体は、尾のつくりを薄く伸ばすような育成をする必要があるのかもしれません。流石にここまで亀裂が入りすぎると見た目に悪いです。せっかくの素質を開花させる前に終わらせてしまいました…なんとも勿体無い。

それでも、ほどんどのそれは後天的要素で、この個体もヘルペスから生還し優れた体質とサイズを持ち、先ほどの1番手と肩を並べるくらいの素質は十分にあったと思うので、その素質は仔に期待してもいいかもしれません。この個体が雌だったら良かったんですけどね…。
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↑こちらは8月に撮ったものです。貴重な雌なのですが…。どういうわけか寿恵廣錦、雄ばかり残っちゃったんですよ…。
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↑こちらは昨日撮ったものです。ウチで時々見られる全透明鱗に多い謎の疾患に罹ってしまいました…。元々そんなに抜きん出た素質も何もある個体ではありませんが、貴重な雌だったので…。

身体を湾曲させ底でじっとし、時々水面に向かって顔を出して跳ねる動作をする謎疾患
↑過去にウチで出た症状と全く同じものです。病気に罹っているような感じの体調ではないので、日光がほとんど当たらない薄暗い場所で飼育すると状態が少し安定するという結果が出ています。それでも100%完治したことは今のところ無いのが現状です。

この謎疾患に関する考察
↑すべてお話しすると長くなってしまうのでこちらもリンクにします。

すべての個体に出るわけではなく、全透明燐に見られる傾向があり、今のところウチでは普通鱗とモザイク透明鱗では確認出来ていない症状なので(母数がもっとほしいところ)、全透明鱗という形質は他二つの形質よりも何かしらの外的要因に弱いと考えるのが自然で、それが今のところ日光による紫外線かも?と考えたりもしました。

全透明鱗は、虹色素胞が無いため日光をほとんど反射できず透過してしまうだろうし、モザイク透明鱗によく見られるような背中周りの浅葱色(メラニン)によってわかりやすく紫外線からのDNA破壊を防いだりするようなものもほとんどもたない。そんな個体が直射日光受ける事が良いとは思えない…。

でももし日光が原因であるなら、屋外の直射日光当たる環境で飼えば極めて高い確率で例の疾患が見られるはずなんですよね…。

屋外の青水に日光がよく当たる環境で飼うと、モザイク透明鱗や全透明鱗は日焼けしたかのように身体全体が黄色みがかったりしますが、それが身体にマイナスに出てるという話は聞かないし…。

あとはせめてこの疾患が屋内で多いのか屋外で多いのかといった検証ができると良いのですが…。結論としては、今のところさっぱりわからない…。この疾患に罹ってしまった個体は今後種親として使用するのはほぼ無理…っといったところです。

実はもう1尾雌がいたのですが、そちらはヘルペスで他個体が罹ったタイミングに落ちてしまいました…。このままじゃウチに寿恵廣錦の血が残らない…?
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↑そこで代打を購入しました。サイズはありますがまだ当歳で、雄に追われては未成熟卵(形が悪かったり小さかったりする白いもの…ほぼ受精せず、生まれても奇形が多い)を大量に出します。

あともう一回り育ってきて…早ければ年始辺りに札幌にて仔引きができればと考えています。ウチの寿恵廣錦の後継を作るという重責に応えてくれるだろうか…。いつも首の皮一枚の世界です。


↑それでは、今回の寿恵廣錦の動画をUPして今回の記事の更新を完了したいと思います。次の予定はパールか東海錦の記事を短くちょこっとお話すると思います。それでは以上、鈴木東錦の真髄でした☆
プロフィール

鈴木東錦の真髄

Author:鈴木東錦の真髄
出身:北海道札幌市
生年月日:1989年8月24日♂
職業:職探し中!
山梨在住
いつかたくさん仲間を作り、協力して店や養魚場を立ち上げることを夢見て模索中です。どのような方でも、気軽にコメントしてくださると嬉しいです☆

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