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戻し交配…?&寿恵廣錦の成長記録

みなさんこんにちは、鈴木東錦の真髄です。最近いよいよ冬が深まり森林の葉が落ち、深夜早朝も凍結が見られるようになってきました。

日中も日が当たらない場所は、水温もそんなに上がらず環境も安定するので、多少のリスクはありますがスペース確保のために、しばらく仔引きに使用する予定の無い親魚たちを、ベランダで冬眠させても良い頃かもしれません。

今回は良い話と悪い話があります…。

まずは良い話から。寿恵廣錦♂×三色東海錦♀(浅葱)による組み合わせで仔引きが出来ました。
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↑今年のウチのトップバッターの寿恵廣錦♂です。今年2月から今に至るまでの成長記録は後述します。
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↑安定の北川辺金魚園の三色東海錦♀(浅葱)です。もう今年産卵回数2桁はいってる、ウチで今まで購入・仔引き育成してきた雌の中でダントツに仔出しが良く、非常に良い仕事をしてくれてます。

「東海錦×寿恵廣錦が見たい」と数年前から兄の要望があり、それに応えるかたちでの仔引きです。今までやってこなかった理由としては、ウチの東海錦(普通鱗の更紗や素赤)と交配してしまうと、以下のことが予測されたからです。


・素赤、更紗と交配するとF1でキャリコ柄は得られにくい。最低でももう一代交配必要あり

・元々どちらも蝶尾をかけて作られたもので、蝶尾の持ち上がりが弱くなり劣化した個体が出るか、寿恵廣錦の劣化ができるかと考えていた。


そもそもの東海錦が、ウチにいるものだと体型はあくまで地金と蝶尾の中間型で、地金よりは多少落ちるので、ブリストル×地金で作られていった雅錦の劣化しか出来なくないか…?と考えていたのです。

そこで三色東海錦(浅葱)に光明が…。体型的にはウチの東海錦よりも蝶尾に近いものとなっていますが、色彩的には非常に良い物を持っており、寿恵廣錦と交配しても色だけは悪い結果にはならないのではないか?と。
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↑現在生後3週間くらいで、卵の量自体は少なかったのですが、驚異的受精率の高さでそこそこの数が残ってくれています。ブラインシュリンプ終了はあともう一回り大きくなってくれないと無理かな…。

この段階で分かっていることは、すべて尾が一本。つまり三色東海錦(浅葱)の蝶尾の尾が1尾も発現していないということです。この結果はまったく予測できていなかったわけではありません。

考えてもみれば、寿恵廣錦は元々ブリストル朱文金で、そこから尾の展開の角度が強く、中央の切れ込みが浅いものを選抜交配していって作られたものです。

その元のブリストル朱文金は、朱文金×蝶尾を繰り返し交配していったものと思われ、朱文金の吹流し尾に蝶尾の尾の太さと丸みをもたらしたものです。その証拠にブリストル同士で交配すると、稀に先祖返りで蝶尾の尾が出ます。

つまりブリストル朱文金の尾は、蝶尾と朱文金の中間型の形質ではありますが、四つ尾や三つ尾ではなく一本の尾の時点で吹流し尾寄りの形質であるわけですね。優性形質として出ても何ら不思議ではないということです。

さらに今回の交配相手は三色東海錦(浅葱色)♀。ウチの東海錦よりもさらに強く蝶尾の色の尾が引き出された個体なわけで…。

そこで行き着くこの交配の結論は…。

あれ?これただの戻し交配じゃね…?

おそらく今回の稚魚たち同士で交配すれば蝶尾形質は出てくると思います。戻し交配と考えれば尾もそんな劣化はしないはず…。

三色東海錦(浅葱)から蝶尾の出目形質も低確率で出るとは思いますが、さらに寿恵廣錦をかけているので出来る個体は、出目じゃないブリストルと蝶尾の中間体型のキャリコ蝶尾…?

…こりゃ迷走しそうだな…。まず今回生まれた固体群が少しは寿恵廣錦に近い尾形であってくれると多少は救われるのですが…。

仔引きの話はここまでにして、次は悪い話です。

前回のパールの記事にてどうしようも無いことになっていた穂竜ですが、ついに落ちてしまいました。

もう肝臓がダメになっていたのか何をやってもまるで効かず、病気の進行を止める事は出来ても、そこから良化せず体力も落ちていき、そこから何度も病気をぶり返すので、もう完全に治療を諦めて外で冬眠させてみることにしました。

もう良くならないし、それならせめて低水温で常在菌の活動も低下する環境で、様子見るほうが良いのではないかという判断です。

それから一週間後、ひっくり返らず底でじっとしており、そのまま冬眠したまま死んでいました。

元々かなり状態の悪い個体を一ヶ月以上にわたってもたせたのはまずまずの結果ではあったのですが、最後の二週間は延命処置みたいな状態で、もはや治療と呼べるものではないので微妙です。

今回のはヘルペスでもエラ病でも無い「超えられない壁のような何か」を感じましたね…。

最後に、一応寿恵廣錦の記事でもあるし、ウチで生まれ育ち、札幌と山梨を行き来繰り返して逞しく成長した先ほどの寿恵廣錦とその兄弟を紹介したいと思います。
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↑こちらは今年2月下旬です。
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↑こちらは4月中旬です。
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↑こちらは今年7月上旬です。この間の変化が一番凄いですね。

時々同じように寿恵廣錦を繁殖されている方のブログの写真や動画を見たりしていますが、みんなすごいの作るんですよね…。尾形だけならウチもそんなに負けている気はしないのですが、体型ではだいぶ負けてる気がします。

どうにも私の育成技術だと、身体をドカっとデカく太くすることはその気になれば出来るのですが、それに対し頭を小さくシュッと尖らせることができず、どうしても頭周りや顔周りのつくりまで大きく丸くなってしまうのです。

おそらく何かしら方法はあると思うので、これも次仔引きする際には研究課題となりそうです。
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↑1枚目と2枚目は昨日撮ったもので、3枚目と4枚目は二週間前に撮ったものです。何故1枚目と2枚目で日にち間隔があるかというと…。

…最近ケータイを手汗でショートさせてしまい、交換するまでの間しばらく使えなかったためです…。

この個体についてですが、ちょうど生後1年一ヶ月くらい。私の見込みどおりで、ウチで今まで何度か仔引きしてきた寿恵廣錦の中でダントツの仕上がりです。もうちょっと体高がほしいですが…。

背びれと尾の上下それぞれに亀裂があるのが残念ですが、大きな崩れは無いし、サイズも申し分なしで、追星もガッツリ出て精子の量も多く、何よりも今年の夏にヘルペス発症してヤバイことになっていたのですが、そこから見事生還したという素晴らしい実績を引っさげています。

そう、実は今年7月から8月にかけてヘルペス発症して寿恵廣錦大惨事だったんですよ…。今までブログにて紹介してきたうちの2尾落ちるくらいにはね…。

身体の黒ずみは、元々のキャリコ形質の開花もあるのですが、ヘルペス発症によってそこから病気の治りかけみたいな症状で出る黒斑もあります…。いやホントやばかった…。もちろん34℃の温度処理しましたよ…。

この寿恵廣錦を仔引きできずに死んだら鼻から脳味噌飛び出るかもしれません。結構前の記事では、3年前作った寿恵廣錦超えられるかなぁ…と自分で言ってましたが、流石にそこから多少技術はパワーアップして超える事が出来たと思います。

こんなのこれから先また作ることできるのかな…と、お気に入り個体が出来上がったときはいつも言ってますが、毎年言ってる辺り、シレッと毎年それぞれ別の種類で1尾くらいは作ってるんですよね。いつかそれを毎年100尾作れるようになりたいです。

…とまあ、この個体に対しての思い入れを熱く語りましたが、他個体も紹介しないとね…。
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↑こちらは4月中旬くらいのものです。口の変形に片方のエラまくれと、私の技術不足が露呈したもので…。それでも見るからに素質の溢れ出しを感じ取れるのでかなり期待していました。
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↑こちらの3枚は昨日撮ったものです。眼が少し飛び出気味な印象で、お顔の印象はあまり良いとは言えません。他にも色々問題があります。
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↑こちらは二週間前のものです。写真でも分かるとおり、尾の亀裂が酷いです。

尾のつくりが短く厚みがあるのはとても良かったのですが、厚みがありすぎて硬かったためか、ちょっとしたことですぐに亀裂が入り、その亀裂も深く完全に再生できず、この有様になってしまったのです。

こうならないように、こういう風に少し尾が固めな個体は、尾のつくりを薄く伸ばすような育成をする必要があるのかもしれません。流石にここまで亀裂が入りすぎると見た目に悪いです。せっかくの素質を開花させる前に終わらせてしまいました…なんとも勿体無い。

それでも、ほどんどのそれは後天的要素で、この個体もヘルペスから生還し優れた体質とサイズを持ち、先ほどの1番手と肩を並べるくらいの素質は十分にあったと思うので、その素質は仔に期待してもいいかもしれません。この個体が雌だったら良かったんですけどね…。
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↑こちらは8月に撮ったものです。貴重な雌なのですが…。どういうわけか寿恵廣錦、雄ばかり残っちゃったんですよ…。
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↑こちらは昨日撮ったものです。ウチで時々見られる全透明鱗に多い謎の疾患に罹ってしまいました…。元々そんなに抜きん出た素質も何もある個体ではありませんが、貴重な雌だったので…。

身体を湾曲させ底でじっとし、時々水面に向かって顔を出して跳ねる動作をする謎疾患
↑過去にウチで出た症状と全く同じものです。病気に罹っているような感じの体調ではないので、日光がほとんど当たらない薄暗い場所で飼育すると状態が少し安定するという結果が出ています。それでも100%完治したことは今のところ無いのが現状です。

この謎疾患に関する考察
↑すべてお話しすると長くなってしまうのでこちらもリンクにします。

すべての個体に出るわけではなく、全透明燐に見られる傾向があり、今のところウチでは普通鱗とモザイク透明鱗では確認出来ていない症状なので(母数がもっとほしいところ)、全透明鱗という形質は他二つの形質よりも何かしらの外的要因に弱いと考えるのが自然で、それが今のところ日光による紫外線かも?と考えたりもしました。

全透明鱗は、虹色素胞が無いため日光をほとんど反射できず透過してしまうだろうし、モザイク透明鱗によく見られるような背中周りの浅葱色(メラニン)によってわかりやすく紫外線からのDNA破壊を防いだりするようなものもほとんどもたない。そんな個体が直射日光受ける事が良いとは思えない…。

でももし日光が原因であるなら、屋外の直射日光当たる環境で飼えば極めて高い確率で例の疾患が見られるはずなんですよね…。

屋外の青水に日光がよく当たる環境で飼うと、モザイク透明鱗や全透明鱗は日焼けしたかのように身体全体が黄色みがかったりしますが、それが身体にマイナスに出てるという話は聞かないし…。

あとはせめてこの疾患が屋内で多いのか屋外で多いのかといった検証ができると良いのですが…。結論としては、今のところさっぱりわからない…。この疾患に罹ってしまった個体は今後種親として使用するのはほぼ無理…っといったところです。

実はもう1尾雌がいたのですが、そちらはヘルペスで他個体が罹ったタイミングに落ちてしまいました…。このままじゃウチに寿恵廣錦の血が残らない…?
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↑そこで代打を購入しました。サイズはありますがまだ当歳で、雄に追われては未成熟卵(形が悪かったり小さかったりする白いもの…ほぼ受精せず、生まれても奇形が多い)を大量に出します。

あともう一回り育ってきて…早ければ年始辺りに札幌にて仔引きができればと考えています。ウチの寿恵廣錦の後継を作るという重責に応えてくれるだろうか…。いつも首の皮一枚の世界です。


↑それでは、今回の寿恵廣錦の動画をUPして今回の記事の更新を完了したいと思います。次の予定はパールか東海錦の記事を短くちょこっとお話すると思います。それでは以上、鈴木東錦の真髄でした☆
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プロフィール

鈴木東錦の真髄

Author:鈴木東錦の真髄
出身:北海道札幌市
生年月日:1989年8月24日♂
職業:とある場所にて弟子入り修行中
静岡県在住
毎日死ぬほど疲れて更新少し滞るかもしれませんが生きてます。

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