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浜錦の品種としての形質を考えてみる

みなさんこんにちは、新品種作出を目指すにはまず元となる品種の量産から始める鈴木東錦の真髄です。

今年は梅雨入りしても、関東の大半を賄っているであろう群馬の水がめになかなか雨が降らず、取水制限が出ています。この雨量の少なさは、今後農作物を筆頭に悪影響をもたらしそうです。

梅雨が明けてからは、雷雨が多ければ農作物にプラス効果をもたらすという話を聞きますが、雷の音波が重要な役割を持っているのかもしれません。植物に話しかけるとよく育つという言葉もあながち間違いではないのかもしれませんね。

金魚的にはあまり毎日ドバドバ降られたらちょっと困りますが…。

今回の題は、ここ2ヶ月くらい2週間ごとに産卵を繰り返していた浜錦の仔引きです。
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↑Before
↓After
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↑すべて同じ個体です。この半年で、身体と尾に厚みが出て見栄えが良くなりました。肉瘤の発達が著しいです。Beforeだと左、Afterだと中央が雌です。

この他に追加で買い足した2尾は、1尾は私が2月に札幌に一月ほど戻ったときに体調を崩し、弱ったところを共食いしたかで存在の痕跡すら消滅。もう1尾は卵詰まりを起こして落ちてしまいました…。なんとも勿体無い…。

結局体調が悪く、失敗覚悟で購入した2尾とヤフオクで購入した雌が安定して、後々買い足した2尾が落ちるなんてなんとも皮肉なめぐり合わせです…。
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↑もうすぐ生後2ヶ月の一腹目です。体質が非常に強く、何の問題も起こっていません。何尾か褪色が始まっています。

気になったことは、雌親自体があまり卵をいっぺんに出せず、小刻みに産卵することと、雄の精子量の足りなさから受精率が毎度イマイチであったことから数が得られていないことです。

稚魚の出来についてですが、去年の今頃にやっていた高頭パールのときと比べると、パール鱗の乗りが明らかに良くありません。尾形は、ここ最近の琉金と同じような感じで、とにかく桜尾と三つ尾が多いです。まともな四つ尾は数尾しかいないです…。
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↑こちらの2枚は、同じ組み合わせの二腹目です。スペースが深刻的に足りないので東錦の一腹目と屋外で泳がせています。四つ尾が少ないのが分かると思います。
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↑尾形と鱗は一番良いのがこの仔くらいで、いつもの基準でハネてしまうと、10尾も残らないくらいになりそうです…。
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↑こちらは去年の今頃に仔引きして、手元に残したキャリコ高頭パールです。このときのは、肉瘤の発達がイマイチだったのが残念でしたが、パール鱗は良好でした。

浜錦のパール鱗についてですが、種親が良くないという問題もあるのかもしれませんが、こうして仔引きしてみると、高頭パールとは違う、普通とパールの中間型なのではないか?と最近考えるようになりました。
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↑こちらは、今回種親として仔引きに使用した雄の1尾ですが、肉瘤の形状は高頭パールのものに近く、パール鱗の乗りも非常に良好です。
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↑こちらはもう1尾の雄です。肉瘤は浜錦と呼ぶに相応しい大きく二つに分かれた肉瘤を持ちますが、パール鱗の乗りは、背中回りがあまり良くないのがわかります。また、この肉瘤の形状は、高頭パールには無いものです。
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↑雌です。この写真だとわかりにくいのですが、肉瘤はうっすら小さく二つに分かれています。パール鱗の乗りは、腹回り以外良くありません。

まあ、考えてみればこの組み合わせでパール鱗を期待すること自体が困難なのかもしれませんが…。

私は浜錦に、オランダ獅子頭の血が入っているのではないか?と考えています。

まず色彩ですが、浜錦は猩々・素赤・更紗が基本です。これは高頭パールにも時々存在しますが、モザイク透明鱗のキャリコや桜、全透明鱗が基本であって、モザイク同士だと普通鱗は生まれても、褪色はしないため、浜錦のような数ほど安定して市場に出回っていないと思います。

次にパール鱗です。、私は穂竜(事故ってお蔵入りになりましたが…)や高頭パールを仔引きしてきましたが、この2種は、浜錦よりもかなり早い段階からパールの確認ができました。どちらも肉瘤は丸みをもった形状で、浜錦のようなものは1尾も確認できませんでした。

最後に肉瘤ですが、発達度合いだけで言うならば、最近は高頭パールも浜錦と肩を並べるくらいのものも見られるようになりましたが、浜錦のような、白濁して少し崩した形状の2つに分かれた肉瘤は見かけません。

元々浜錦は、色彩と肉瘤の発達で高頭パールと差別化を図ってきたことを考えると、その条件をのむのが、元々体型も近く、肉瘤が発達して猩々・素赤・更紗を持つものとなるとオランダ獅子頭くらいなものです。

つまりその独特な形状の肉瘤とパール鱗は、浜錦は高頭パールとオランダ獅子頭の中間型の形質なのではないか?と考えた訳です。
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完全なパール鱗に浜錦の2つに割れた水泡状の肉瘤、そして普通鱗の猩々・素赤・更紗…そのシビアな条件すべてが上手く出来上がった完璧な浜錦…それが日本一大会で見かけたこの個体なんですね…

あくまで私個人の仮説に過ぎませんが、もっとたくさん別個体とかで試行して確認したいものです。

が、なんせ浜錦は非常に高価で市場に良個体が出回ることがなかなか無い…。それにしても浜錦は奥が深い…。モザイク透明鱗の浜錦を作るとなると、肉瘤の発達したキャリコ高頭パールを使うのが良い気がしますが、そうなるとおそらく形質がパール寄りになって肉瘤が、私が中間型と考えた浜錦の形状が失われてしまうのではないでしょうか。

そうなるとキャリコ高頭パールと区別付きませんからね。

未だ他の色彩のもので、本家浜錦と同等の評価が得られていないのは、こういった経緯があるのではないか?と考えているのです。となると、東錦を使うのが一番な気がしますね。

それこそ鈴木東は、肉瘤発達のため浜錦を使って作っているわけだし、その副産物から得られるのが、今や幻の珠錦です。つまり珠錦は、キャリコ浜錦に限りなく近いものだったのではないか?と考えられます。

ちなみに、過去にその珠錦の復元目指して交配してみたことが…そのときは鈴木東♂×キャリコ高頭パールです。


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↑お互いモザイク透明鱗同士の交配なので、色彩的には悪い結果は出なかったし、鱗の劣化も多少は目を瞑るとして…。ここまで肉瘤がツルツル滑り台になるとは思いませんでした…。ちなみにこの時の雌親とキャリコパールは、先ほどのキャリコ高頭パールの親でもあります…。

浜錦くらいの血統による肉瘤発達パワーがないとダメなのか…と実感させられたものです…。でも今までの結果から、普通鱗素赤・更紗の浜錦を使うと、子供は間違いなく浅葱色や黒の斑は出ないでしょう…。なんてシビアなんだちくしょう!おそらくその次の代でやっとそれらしいものが出来る・・・?くらいでしょうね。

一応地金♂×鈴木東♀のF1同士で、決して多くはありませんが、比較的バランスの取れたキャリコ柄は出てくれてますしね。となると、これからやることは、鈴木東♂×浜錦♀のF1作成ですね。これが幻の珠錦復活の糸口になればいいのですが…最低でも今から2,3年はかかりそう…なんて長いスパンなんだ!燃えるわぁ!

ということで今回の記事の更新を完了したいと思います。次の記事は、このまま本日連続更新で東錦のお話を軽くしたいと思います。それでは以上、鈴木東錦の真髄でした☆
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Re: No title


御連絡ありがとうございます。パールのノリにつきましては個体差が大きく、特に浜錦は、穂竜や海外系のパールと比べても不安定さが見られます。浜錦以外のパール系品種につきましても試行回数が足りないので、もう少し別個体での交配を試行して確認したいところです。

浜錦と普通鱗の褪色した高頭パールとの明確な区別ってもう頭と鱗しか無いんですよね。そこにオランダが入ることによって肉瘤や鱗が中間型のものになって個性が生まれたのではないかと考えていました。

浜錦の定義付けが「水泡状に発達した肉瘤をもつ」とありますが、そもそも水泡状とだけでいえばパール鱗を持つもののほとんどが遺伝的形質(おそらく)で肉瘤が水泡状に発達してますよね…。これが高頭パールと浜錦の違いを紛らわしくさせてる要因ですよね…。

浜錦の情報はとても貴重なのでとてもありがたく思います。いつか素人の方でも明確に区別出来るようになって高頭パールを「浜錦」と偽って市場に出して混乱を招くような事が無くなればいいのですが…。

今より3日前に鈴木東♂×浜錦♀の卵が採れました!順調にいくかはまだわかりませんが、育てて様子を見ようと思います。今のところ鱗と色彩は期待していません…その仔同士の次の代に期待できるかもです。

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Re: No title

私も高頭パールの体幅は、浜錦と比べ太い個体が多いと感じていました。パール鱗の乗り方による違いなのかもしれませんが、個人的に高頭パールは丸手のオランダ型で、浜錦は長手のオランダ型と考えています。これが良個体であれば、当歳でも明確に違いが見えてくるのですが、低グレードだと親魚になっても混同されがちですからね…。

中国の高頭パールのグレードアップに浜錦が使われているという話があると…。そうなると確かに似た部分が出るのは致し方ないのかもしれませんね…。

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Re: No title

ああ、確かに…

尾張りがなかったり、頭が発達して重みが強くなったりするときれいに泳げなくなることありますよね。琉金だと斜めに下に突き刺さるように、尾びれを背負い込むように泳いだりしている姿はそんなに珍しくありませんよね。

浜錦を作っていくうえでは尾筒やかたちも重視しないといけないということですね…。近々浜錦の稚魚の更新をしたいと思いますが、あまり尾が良くないのが気になってるんですよね…みんな頭はうっすら良い感じに出てきてはいるのですが…。とにかく三つ尾が多く出て…。

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Re: No title

本物の浜錦の絶対数はとても少ないですし、ましてやこれを雌雄で良い状態で揃える事自体がなかなか出来ませんからね…。当然値段も高価…。選別の際も、浜錦自体があまりにも貴重すぎてハネること自体がとても勿体無く感じます。

きちんと泳げる魚になるかどうかは、半年以上飼いこまないと判断がつきませんね…。とにかく尾筒や親骨の太さに尾の厚みは相当重要だとは思いますが…。あと性格的な泳ぎのキレとかね…。

いつか鈴木正直氏が作り出していた幻のキャリコ浜錦こと「珠錦」を作るには、その基となる品種の量産が出来ないことにはね…。
プロフィール

鈴木東錦の真髄

Author:鈴木東錦の真髄
出身:北海道札幌市
生年月日:1989年8月24日♂
職業:とある場所にて弟子入り修行中
静岡県在住
毎日死ぬほど疲れて更新少し滞るかもしれませんが生きてます。

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